無料採用サイトより、さらにお手軽な無料採用ページ。

ジョブオプライトをはじめ、無料で利用できる採用サイトを使っての採用活動が広がっています。

一方、コスト面でのハードルはクリアしても、もう1つのハードルを前に採用サイトの立ち上げに至らないケースも数多くあります。そんなにたくさん文章書けない、何を書けば良いのかわからない、いくら無料でカンタンと言われても自分でさわるのはイメージ的にむずかしそう…などなど。

そんな時、まずはお試しとして1件の求人案件だけwebで公開してみるという手段があります。

1.ウェブサイトとウェブページ

本題に入る前に、言葉の整理を少々。
ウェブサイト、ウェブページ、ホームページ…どれもインターネット上に表示される画面のことを指していることは何となくわかっても、明確に違いを認識する機会も少ないと思いますが、今回のお話を進めるにあたり、一旦それぞれの言葉の違いを確認しておきます。

・ウェブページ:ウェブ上に表示されるページ単体(本で言えば、各ページ)
・ウェブサイト:ウェブ上に表示されるページの集合体(本で言えば、本1冊)
・ホームページ:ウェブ上に表示されるページの集合体のトップページ(本で言えば、表紙)

似たような言葉ですが、本来はこのような違いがあります。
ただ、普段は明確な区分を意識する機会はなく、会話の中でウェブサイトを指してホームページと言うケースも多いことから、現在はウェブサイト=ホームページとして一般的には使われています。
この記事内では本来の意味に沿って、ウェブサイトとは一般的に言うホームページのことだと認識ください。

ということで、1冊の本を書き上げるには何ページもの原稿が必要なように、採用サイト(ウェブサイト)を立ち上げるとは、複数のページ(ウェブページ)を作ることと言えます。無料であれば最初からカタチが決まっているため、あとは中に文字を入力するだけなので、カンタンと言われていますが、文面を書く労力は有料でも無料でも変わりません。事実、「何だよ、結局大変じゃないか」と思われたのか、中に何も書き足すことなく公開されているサイトも多数あります。
ただ、「自社でウェブを活用して採用すること」は、ウェブサイトを用意しなくてもウェブページが1ページあれば実は可能です。
弊社でも、この1ページからウェブで採用活動可能な場を「iプラット」というサービス名にてご提供しています。このiプラットのページに仕事情報を掲載すれば、「Indeed」や「Googleしごと検索」にも読み込まれ、仕事を探す人に貴社の求人情報を届けることが可能です。

2.案件ページの公開

弊社のiプラットに限らず、ページ単位で募集情報を公開するためのツールはあります。ただ、複数のページを作らなくても済むことで、労力と時間の負担も随分軽減されますが、それでも「何を書けばよいかわからない」というハードルは残ります。
そこで、少しでも参考になるよう、採用に特化してきた弊社の視点から求人ページに載せる内容や考え方についてご紹介します。

大抵の場合、勤務条件を記載する募集要項欄と自由に入力できるメッセージ部分で構成されています。また、最近はジョブディスクリプションと呼ばれる項目も重視されています。詳細な仕事内容や評価との関連、キャリアイメージなどを記載することが多いです。(ここでは一旦割愛致します)

・募集要項欄

募集する職種、対象者、勤務地、給与、待遇、勤務スケジュールなど、仕事をする上での条件です。各種求人メディアでも必ず記載されている項目なので、見慣れている方も多いのではないでしょうか。ただ、見慣れた項目だからと言って、何のポイントもないわけではありません。ここでご紹介するのはあくまで代表的な項目の一例です。適した書き方はケースバイケースなので、入力例というより考え方の例として参照ください。
※ご利用のサービスや連携する検索エンジンの都合で、下記例の表記ができない場合がありますので、ご利用サービスの規定をご確認ください。

職種】

何の募集なのかを表す職種名ですが、実は職種名が同じでも、その仕事内容が異なるケースは珍しくありません。なぜこのようなことが起こるのか。それはここに書かれる職種名は社内での呼び名であることが多いためです。

例えば、代表例とも言えるのが「事務」。事務と聞いて思い浮かべるのは、経験者であれば過去に経験した業務であり、未経験の方であれば過去に仕事中に、もしかしたらテレビの中で見た仕事内容を思い浮かべるのではないでしょうか。結果、例えば経理業務のお手伝いを含む事務の募集にも関わらず、経理業務は知識も経験もなく、むしろ難しいことはやりたくないという方が応募してミスマッチとなってしまうことや、実は経理経験があって即戦力の方が、PC入力と電話や来客応対の仕事だと思って応募しないといったことが起こりかねません。では、どうすればよいのか。

職種名の書き方ポイント:仕事内容について少し触れる

<例>事務→経理のサポートも行う事務、PC入力と電話応対がほとんどの事務、営業フォローで顧客とも話す事務…など
ここで例に挙げた3つはどれも事務の仕事ですが、それぞれに仕事内容が異なるため、求める能力や応募者の志向は異なると思います。もちろん仕事内容に書いておけば良いという考えもありますが、仕事内容まで確実に読んでくれるという保証はどこにもありません。求職者が最初に目にするのは仕事内容より職種の場合が圧倒的に多いので、職種名の書き方はとても大切です。

給与】

●万円~●万円のように幅のある表記をよく見かけます。今回の募集職種において実際に社内で規定されている給与を書いている、もしくは実際の収入例の幅が反映されているなど、理由は様々だと思いますが、この高額側の給与を入社時から支給されるケースはほとんどないのではないでしょうか。

求職者にしてみれば、知りたいのは入社後のスタート給与であり、可能性のある給与については、昇給制度や実際の数年後の収入例として記載する方がイメージはつきやすいです。場合によっては幅のある給与表記を見て、経験者や能力のある方で、実は最低額より上でスタートできるのに、逆に勝手にその最低額がスタート給与だと思い込み、応募を見送るケースも実際にあります。

給与の書き方ポイント:どんな人がいくらのスタートになるのかハッキリと

<例>未経験者/月給●万円~、■■の有資格者/月給▲万円~
また、可能であれば手当や交通費についても言及しておくのも有効です。転職者で、給与明細に記載された支給額(交通費も含んだ金額)を感覚的に自身の収入イメージとしているケースもあるためです。

対象者(資格)】

必要な資格があるのなら、明確に記載します。また、同業同職種の経験ではなくても活かせる経験があるのなら記載することで、自分が対象に入るのかどうかを求職者は判断できます。

対象者(資格)の書き方ポイント:求職者が読んだ時に、自分が対象なのかわかるように

・メッセージ部

どちらかと言えば、こちらに記載する内容で困るケースの方が多いように思います。

コレを書けば正解というものがあるわけではないのですが、ここは求職者とコミュニケーションを取る場なので、一方的に伝えたいことを書くよりも、求職者が知りたいであろうことを伝えるという意識で内容を考える方が有効です。

では、その求職者が知りたいであろうことは、どうやって知るのか。世の中の求職者に聞ければ良いのですが、それは現実的に無理があるので、身近なところで考えます。直近で入社した方がいれば、その方になぜ応募したのかを聞いてみてください。その内容を踏まえ、同じことを考えている方向けに内容を決めます。もう十年以上入社はないというような場合は、どなたか知り合いで誘いたい方の顔を思い浮かべ、その方を口説き落とすには何を話すかを考えてみてください。

メッセージ部の書き方ポイント:何を書くにしても、伝えたい相手を思い浮かべてから書く。

何も思い浮かべないで書くと、どうしても何となく会社の概要をまとめた内容か、メリットを並べることが多いこの項目。せっかく自社で書き換えることができるので、その機能を使って伝える相手を絞り込んだメッセージにすることをおすすめします。「誰か~」と呼びかけるより、「そこのあなたです」と言われた方が、相手に届くと思いませんか。

いかがでしょう。ウェブを活用した採用への第一歩としてウェブページから始めるにあたり、少しでも成果に繋がればと思い、いくつか要素をピックアップしました。これらを意識するだけでも貴社の募集ページに“らしさ”が加わると思います。
まずは1ページから試してみたいということであれば、お気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

広部貴司

リクルート発行の求人広告制作を経て、2014年上級ウェブ解析士を取得。以降、特定の商品に限ることなく、リアルもウェブもペイドメディアもオウンドメディアも含めてトータルで最適な採用手法の提案を心掛けています。