採用サイト 『6つ』のメリット

採用サイトを作ると何が良いのか。いろいろな声や考え方があるとは思いますが、ここでは代表的な6つのメリットをご紹介します。

1.採用サイトとは

採用サイトとは、カスタマーやクライアント向けに情報を発信するサイトとは違い、求職者向けの情報に特化して内容を構成するサイトです。「採用だけのためにサイトが必要になるなんて、大手企業だけの話」と思われるかもしれませんが、最近のオウンドメディアリクルーティングという言葉の広まりと共に、今では社員数や会社規模に関わらず制作する企業が急速に増えています。

また、「採用サイトを作ったって、誰も見る人なんていない…」と思われるかもしれません。それも最近では状況が変わっていて、IndeedやGoogleしごと検索など求人専用の検索エンジンの登場により、企業の規模や知名度に関わらず求職者に見てもらいやすい環境が整っています。
そして何より求職者の仕事の探し方自体が変化しており、応募前、面接前、面接後など様々なタイミングで採用サイトを見る求職者が70%以上とも80%以上とも言われています。これは仕事探しに限った話ではありませんが、何かを決める際にできるだけ情報を集めて比較することが当たり前になっていることから、仕事探しにおいても同様の現象が起きていると言えます。

もちろん、みんな見ている、みんなが作っているというだけで、採用サイトを作る企業が増えているわけではありません。そこには採用サイトを作ることによって生まれるメリットがあるからです。では、採用サイトを作ると何が良いのか。順にご紹介いたします。

2.『6つ』のメリット

制作するサイトや個社ごとの事情によって様々なメリットがありますが、ここでは共通する代表的な6つをご紹介します。

・ずっと公開していられる

まず、当たり前ですが、掲載期間の決まった求人メディアとは違い、ずっと世の中に募集情報を公開しておくことができます。スグ欲しい、大量に採用したいといった場合には求人メディアが大きな力を発揮しますが、通年の採用や長く続けてくれる人が欲しいといったマッチング重視の採用であれば、求職者が知りたいと思ったときに会社や仕事の情報を得られる環境は欠かせません。採用サイトであれば、それが可能ですし、今では最初から自分たちで内容を更新しやすい仕組みを入れておくのが当たり前になっているので、常に新しい情報を発信したり、古い情報を修正することも可能です。

・スペースや文字数の上限なく伝えられる

求人メディアであれば掲載料金によって大きさは異なるものの、使えるスペースには上限があります。そのため、たくさんのことを載せようとしても、どうしてもカットしなければならない内容が出てしまいます。採用サイトはその縛りがないので、伝えたいと思ったことを思う存分伝えることができます。とにかくたくさん伝えることが必ずしも良いとは言えませんが、少なくともスペースの都合でカットせざるを得ないということは、まずありません。

・思っていたのと違った…を防げる

応募前にしっかり情報を伝えられるからこそ、入社後のミスマッチを防ぐことも可能になります。
どんな社風なのか、どんな人がいるのか、自分の知識やスキルは通用するのか、昇給や将来のキャリアはどうなのか、どんな教育環境で最初は仕事を教えてもらうのか、残業や休日出勤はどの程度なのか…求職者が知りたいことはたくさんありますが、先に採用サイトで伝えておくことで、入社後に「思っていたのと違った」となる確率もグッと低く抑えることができます。また、情報が足りていないことで、本当は充分に活躍できて社風にもピッタリな人でも、少し踏み込んだ内容は面接で聞きにくいという理由から応募しないケースもあります。そんな取りこぼしを防げるのも採用サイトだからこそと言えます。

・面接がしやすくなる

応募前に採用サイトを見る人が増えることにより、自社について何を知っているのかを面接する側が事前に把握しやすくなります。また、面接で何か質問をする際の前提として説明が必要な場合(例えば事業内容や理念、事業戦略についてなど)も「サイトにも掲載してありますが…」と切り出すことで、短時間で理解を得られます。何より、しっかりと自社について知ろうとしてくれているかどうかを知れるので、質問では測りにくい志望の度合いや意欲を推し量ることができます。

・求人媒体でリーチできない層にもアプローチできる

採用サイトへの誘導でウェブ広告やIndeedを活用することで、求人媒体を使わずに仕事を探す求職者にもアプローチが可能となります。Indeedなら無料枠もありますし、ウェブ広告も自由な予算設定が可能なので、うまくいけばコストカットできる場合もあります。また、求人媒体を使用する場合でも、求人媒体で伝えきれない情報を採用サイトで伝えることで応募率を向上させる効果も見込めます。

・一体感を醸成できる

これはサイト制作の進め方による部分もありますが、社内を巻き込んで進めることで、自社の採用への興味関心を強めることに繋がります。わかりやすい例を挙げると、採用サイトの定番コンテンツとも言える社員インタビュー。インタビューに登場することになれば、本人はもちろん周囲の同僚もその内容や公開されたページが気になるもの。自然と採用サイトに興味を持つようになりますし、新たに加わった仲間に採用サイトを見たか聞いたりもします。
また、事業の流れを説明するために部署ごとの業務の繋がりを紹介すると、実は社内でも普段はなかなか知る機会のない他部署の仕事について理解を深めることに繋がるケースもあります。そして何よりインタビューや撮影という非日常的なシーンは、ちょっとしたイベントのようになることが多く、照れながらも嬉しそうにする人や、周囲を巻き込みながら冷やかすことでコミュニケーションを生む人など、普段とは違った表情を引き出したりコミュニケーションを生むことも多いです。


いかがでしょう。採用サイトを作ることで得られることは、採用に限ったことではありません。「でも、採用サイトって高いんじゃないの」と思われるかもしれませんが、今は無料で利用できるサービスも登場しているので、予算をかけずに採用サイトを公開することも可能です。もちろん専門的な技術や知識がなくても作成可能なサービスもあります。採用サイトに関しては他にもいくつかの記事でご紹介しているので、ご参照ください。
また、採用サイトについてもう少し詳しく話を聞きたいということであれば、お気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

広部貴司

リクルート発行の求人広告制作を経て、2014年上級ウェブ解析士を取得。以降、特定の商品に限ることなく、リアルもウェブもペイドメディアもオウンドメディアも含めてトータルで最適な採用手法の提案を心掛けています。