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以前の記事では、「SNS広告」を活用した求人募集についてお伝えいたしましたが、今回は広告ではなく、SNSのアカウント運用によって、採用活動にどう貢献できるかを解説したいと思います。
改めて、SNSのアカウント運用とはどんなものでしょうか?
アカウント運用
自社のアカウントを持ち最新の情報を発信。主に商品や企業の認知、ファンを増やす目的で運用されます。コンテンツの質や量が求められ、ユーザーとのコミュニケーションを図ることで活性化します。
実際にアカウント運用することで、どんなメリットがあるのか。そのためにはどんなコンテンツが必要なのか。今回はこの辺りを具体的な事例を添えてお話したいと思います。
企業がSNSを導入するメリット
今や日常生活には欠かせないツールであるSNS。日本人口の約74.4%が何かしらのSNSを利用しているというデータもあるように、利用目的は様々ではあるものの、多くのユーザーにリーチできるツールとなっています。
では企業がSNSを導入するメリットとしては、どんなことがあるでしょうか。
企業側のSNS導入のメリット
高い拡散力
・企業や商品の認知獲得・集客や売上に繋がる
導入まで簡単・低コスト
・誰でも簡単に利用することができ導入しやすい
・アカウント開設、運用は費用0円
宣伝効果の最大化
・他のデジタル施策とのシナジーにより宣伝効果を最大化できる
上記のような理由から、SNSを始める企業が続々と増えています。
採用領域でもSNSが必須
では、採用領域では”誰”に”どのようなメリット”があるのでしょうか。
例えば、求職者が気になる企業を見つけてSNSを覗いたとき、求職者と企業との価値観のすりあわせや共有が実現することで、「その企業への関心度がさらに高まった」というプラスの効果が期待できます。逆に「思っていた企業ではなかった」とネガティブな反応だったとしても、入社後の「こんなはずじゃなかった・・!」を防ぐことが可能になります。
採用アカウントの運用時の企業側のメリット
・企業のブランディングにつながる
・未来の採用候補者と継続的に接点が創出できる
・採用コストを抑えられる
・就業時のギャップを埋めることで離職率を抑制
特に新卒採用において、SNSは大きく貢献できる要素があります。
就活生はSNSをフル活用して就職活動を行っていることから、これから会社を担っていく貴重な人材との接点を多数生み出せるのが大きなポイントです。 又、就活生サイドから見ると、SNSを活用している企業に対して「時流に合わせて柔軟に対応している印象を受ける」という声もあることから、今後は積極的に活用していきたいツールとして挙げることができます。
採用アカウント運用例
ここまでSNSの有効性を解説してきましたが、ただアカウントを作って闇雲に発信すればいいというわけではありません。まずは求職者の行動に合わせた媒体選択や、適切なコンテンツを提供することが大切になります。例えば、就活生に向けた情報発信の場合だと、それぞれのシーンにあわせてSNSを使いわけて情報を発信します。又、コンテンツも求職者がそのタイミングで必要とするものを投稿することが大切です。
まずは採用アカウントを用意しよう
アカウントを用意する場合に気を付けたいのが、採用専用のアカウントだとわかるようなアカウント構成にすることです。会社規模にもよりますが、自社のサービスを紹介するアカウントと分けることでターゲットが明確になるため、見てほしい人にちゃんとリーチできる環境をまずは整えましょう。
次にアカウントのプロフィールを整えましょう。Instagramの場合、プロフィールを見てからフォローするというフローが一般的なため、ちゃんと作り込む事が大切です。 プロフィール欄に入れる情報としては、会社名はもちろん、採用アカウントの明記、現在の募集状況やDMでの質問受付など、見ている人がアクションしやすい情報をいれましょう。
採用アカウント投稿コンテンツ事例
では、実際にどんな投稿が役に立つのか、弊社の事例に合わせてみていきましょう。 弊社では新卒採用のInstagramを運用しておりますが、その中で注力しているコンテンツは、コーポレートサイトや採用サイト、求人情報では伝わりきらない「ナマの情報」に注力しています。
例えば・・・
・働いている人
・ネイルや服装など
・社内行事
・制度やスケジュール
など、より身近に感じられるコンテンツを中心に、社風や雰囲気を知っていただけるような投稿をしています。 実際に弊社に面接にきた方からも、Instagramを見て社風や雰囲気をチェックしましたというお声や、雰囲気の良さなどに惹かれて応募したというお声も頂いており、応募のきっかけや後押しになっている媒体になっています。
採用アカウント運用の課題点と解決策
メリットいっぱいのアカウント運用ですが、運用するにあたって課題もついてきます。
・継続的な運用が可能か?
・管理する人がいるか?
・社内に協力体制があるか?
SNSという媒体の特色上、最新情報を更新し続けていかないと、せっかくの投稿も本来の価値がつきません。実際に弊社でも1年ほどアカウントを運用していますが、どうしてもコンテンツが枯渇してきて、アイディアを出すのに必死になる場面も出てきます。又、新しいコンテンツを追加したくても、協力してくれるメンバーがいないとコンテンツを増やすのも限界が出てきます。
そのような課題の解決策としては…
・過去の投稿でどんなコンテンツが伸びたかの傾向を探る
・他社のアカウントがどんなことをやっているかを調べる
・実際に入社した人にどんなコンテンツが役に立ったかを聞く
・SNSに興味のあるメンバーの一人でも多くに運営参加してもらう
…などを中心に試行錯誤し、より良いコンテンツを継続して投稿していくことが大切だと考えています。
また、アカウント運用(投稿内容)の注意点として、
・投稿した写真や動画に機密情報が写り込んでいないか
・内輪ノリでしかわからないネタになっていないか
・モラルやルールに反していないか
…など、運用指針をはじめに設定することや複数のチェック機関を持たせることなど、炎上リスクを下げることも大切なポイントとなります。
おわりに
上記のような課題点や注意点などはあるものの、メリットも大きいことから是非積極的に導入をお勧めします。SNSを活用して、自社にあった人材採用の可能性を引き上げてみてはいかがでしょうか。