自社データから見る採用市場動向(2024年8月メルマガより)

Indeed PLUS

弊社では過去に名刺交換させていただいた方を中心に、
毎月様々なメルマガでお届けしていますが、ここではその一部をご紹介します。

ここでご紹介している市場動向分析に関しては、
主な職種群を2グループに分け、それぞれ隔月で送信しています。
※最新版はメルマガにて配信しています

2024年8月送信分

今回ご紹介するのは、2024年8月に送信した内容です。
時系列も当時の状況のままとなっています。

こちらでは、弊社にてお手伝いさせていただいた全国のIndeed運用データのうち
6月分と7月分のデータ比較からシーン別に動向を表す数値を抽出し、
アルバイト・パート採用社員採用に分けて職種ごとにまとめています。
2024年8月に送信した職種群は以下となります。

  • 配送・引越・ドライバー
  • 工場・製造
  • 建築・土木・建設
  • 軽作業
  • 警備・清掃・ビル管理

では、早速見ていきましょう。

アルバイト・パート募集編

募集情報を見てもらうシーン

全職種共通してクリック単価が上昇していますが、クリック率の変動は職種によって異なります。
「配送・引越・ドライバー」「建築・土木・建設」「軽作業」
クリック率が下がっていることから、競合案件の増加が予想されます。

一方で「工場・製造」「警備・清掃・ビル管理」クリック率が上昇しており、
クリックはされやすかった状況にあると考えると、
これらは求職者数の減少もしくは競合の増加が想定され、
獲得クリック数は少ない可能性が考えられます。

応募してもらうシーン

全職種で応募単価が上昇していることから、全体的に採用しにくい状況にあります。
なかでも「配送・引越・ドライバー」「建築・土木・建設」応募率だけでなく
クリック率も下降しているので特に競争が激化していると考えられます。
採用進捗が思わしくない場合は募集条件の見直しを行いましょう。

「軽作業」応募率が上昇し、かつ、応募単価の上昇も5職種の中で最も緩やかです。
検索結果一覧での競合との差別化を通じて
クリック率が改善できれば応募数も増やせる見込みがあります。

「工場・製造」クリック率・応募率共に上昇していることから、
さらに応募数を増やしていくためには競合他社との差別化よりも、
求職者との接点を増やすことに重点を置くのが良いと思われます。

「警備・清掃・ビル管理」クリック率上昇・応募率下降の動きから、
クリック後応募までの間でミスマッチが生じている可能性があります。
検索結果一覧と原稿詳細で矛盾点がないかチェックしてみましょう。

社員募集編

募集情報を見てもらうシーン

全体的にクリック単価が上昇傾向にあります。
このうちクリック率が下降している
「工場・製造」「建築・土木・建設」「警備・清掃・ビル管理」競合案件の増加が、
クリック率が上昇している「配送・引越・ドライバー」求職者数の減少が考えられます。

唯一クリック単価が横ばいの「軽作業」はクリック率は上昇しており、
この場合求人数・求職者数共に増加、もしくは共に減少どちらの可能性も考えられますが、
いずれにせよクリックされやすい傾向にあると捉えられます。

応募してもらうシーン

「工場・製造」「警備・清掃・ビル管理」応募率が上昇し、応募単価は下降しています。
競合増加はあるものの、それらと差別化できれば採用に繋げられることがこの結果からも分かります。

他方「建築・土木・建設」は同じく競合増加の状況下で応募率が下降応募単価は上昇しています。
こちらは競合案件と見比べながら原稿改善に取り組むことが必要です。

「配送・引越・ドライバー」応募率は横ばいですが応募単価は上昇しています。
前述内容からも、こちらは競合との差別化よりも求職者との接点を増やすことを意識してみましょう。

「軽作業」はクリックされやすかった一方で応募はされにくく、応募単価も上昇しています。
クリック後応募までの間で求職者と接する部分原稿詳細の部分を中心に改善を行うことをお勧めします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
上記はあくまで全国で見た場合の話となります。
もっと自社の募集に近しい詳細な情報最新の情報については
お気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

広部貴司

リクルート発行の求人広告制作を経て、2014年上級ウェブ解析士を取得。以降、特定の商品に限ることなく、リアルもウェブもペイドメディアもオウンドメディアも含めてトータルで最適な採用手法の提案を心掛けています。