自社データから見る採用市場動向(2024年6月メルマガより)

Indeed PLUS

弊社では過去に名刺交換させていただいた方を中心に、
毎月様々なメルマガでお届けしていますが、ここではその一部をご紹介します。

ここでご紹介している市場動向分析に関しては、
主な職種群を2グループに分け、それぞれ隔月で送信しています。
※最新版はメルマガにて配信しています

2024年6月送信分

今回ご紹介するのは、2024年6月に送信した内容です。
時系列も当時の状況のままとなっています。

こちらでは、弊社にてお手伝いさせていただいた全国のIndeed運用データのうち
4月分と5月分のデータ比較からシーン別に動向を表す数値を抽出し、
アルバイト・パート採用社員採用に分けて職種ごとにまとめています。
2024年6月に送信した職種群は以下となります。

  • 配送・引越・ドライバー
  • 工場・製造
  • 建築・土木・建設
  • 軽作業
  • 警備・清掃・ビル管理

では、早速見ていきましょう。

アルバイト・パート募集編

募集情報を見てもらうシーン

配送・引越・ドライバー」と「工場・製造」はクリック率が下降しクリック単価が上昇していることから、
競合他社案件が増加傾向にあると言えます。
反対に「建築・土木・建設」と「軽作業」はクリック率が上昇しクリック単価は下降しているため、
競合が少なく募集情報を見てもらいやすい状況にあります。
警備・清掃・ビル管理」はクリック単価の下降から競合の減少が考えられますが、
同時にクリック率も下降していることから求職者数も減少している可能性があり、
5月の求人市場におけるこの職種領域は動きが落ち着いていたことが予想されます。

応募してもらうシーン

配送・引越・ドライバー」と「工場・製造」は応募率が下降し応募単価が上昇しています。
前述のクリック率低下・クリック単価上昇も踏まえると、他社案件との競争が激化していると考えられるため、
応募・採用進捗が思わしくない場合は募集条件の見直し等を行ってみましょう。
一方で「建築・土木・建設」と「警備・清掃・ビル管理」は応募率が上昇応募単価は下降しており、
これらは比較的採用しやすい状況にあると考えられます。
また「軽作業」は応募率こそ下がったものの応募単価は下降しており、
前述のクリック率上昇・クリック単価下降と併せて考えると、
場合によっては採用要件を満たしていない応募、ミスマッチが発生している可能性も考えられます。
応募の数だけでなくその質の面でも問題がないかまでチェックしましょう。

社員募集編

募集情報を見てもらうシーン

配送・引越・ドライバー」と「軽作業」はクリック率とクリック単価どちらも下降していることから、
競合他社案件と求職者双方が少ないことが予想されます。
特にドライバーは2024年問題を踏まえ年度末に企業と求職者双方の動きが活発化していたことを考えると、
5月は少し落ち着いてきたのかもしれません。
反対に「工場・製造」はクリック率・クリック単価共に上昇しており、求職者数が多い一方で競合他社も多いと考えられます。
建築・土木・建設」と「警備・清掃・ビル管理」はクリック率が上昇した上でクリック単価は下降しているので、
比較的競合も少なく求職者に募集情報を見てもらいやすい状況にあると考えられます。

応募してもらうシーン

全職種共通して応募単価が下がっていることからも
全体的に採用しやすい状況であると言えます。
ただし「建築・土木・建設」と「警備・清掃・ビル管理」は
前述のクリック率が上昇した上で、
応募率は下がっていることから、探している人はいるものの
応募に至っていない人が増えている
と言えます。
給与や勤務シフトなど多くの求職者の知りたい情報を
さらに詳しく書き足したり、
応募フォームにカットできる項目があればカットするなど、
応募までの導線をさらにスムーズにできる部分がないか
見直してみてください。
また「軽作業」は前述のクリック率低下・クリック単価下降も踏まえると、
​​​​​​採用競合だけでなく求職者も少ないことが予想されます
急ぎで募集をかけたい場合は求職者との接点を増やすための
打ち手も検討いただくことをお勧めします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
上記はあくまで全国で見た場合の話となります。
もっと自社の募集に近しい詳細な情報最新の情報については
お気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

広部貴司

リクルート発行の求人広告制作を経て、2014年上級ウェブ解析士を取得。以降、特定の商品に限ることなく、リアルもウェブもペイドメディアもオウンドメディアも含めてトータルで最適な採用手法の提案を心掛けています。