自社データから見る採用市場動向(2024年10月メルマガより)

弊社では過去に名刺交換させていただいた方を中心に、
毎月様々なメルマガでお届けしていますが、ここではその一部をご紹介します。

ここでご紹介している市場動向分析に関しては、
主な職種群を2グループに分け、それぞれ隔月で送信しています。
※最新版はメルマガにて配信しています

2024年10月送信分

今回ご紹介するのは、2024年10月に送信した内容です。
時系列も当時の状況のままとなっています。

こちらでは、弊社にてお手伝いさせていただいた全国のIndeed運用データのうち
8月分と9月分のデータ比較からシーン別に動向を表す数値を抽出し、
アルバイト・パート採用社員採用に分けて職種ごとにまとめています。
2024年10月に送信した職種群は以下となります。

  • 配送・引越・ドライバー
  • 工場・製造
  • 建築・土木・建設
  • 軽作業
  • 警備・清掃・ビル管理

では、早速見ていきましょう。

今月のPICK UP

弊社の運用実績より気になる情報をピックアップしてお届け!
今月のピックアップは…
「ブルー系職種の正社員募集」
まずはこちらのデータをご覧ください。

※「警備・清掃・ビル管理」はデータ数が少ないため参考外とします。

多くのカテゴリーで8月よりも応募率が大きく下降しています。
応募単価に至っては5つ全てのカテゴリーで上昇しており、
なかでも「工場・製造」と「建築・土木・建設」は特に高騰しています。
このことから応募が非常に獲得しにくい状況であり、
費用対効果も悪くなっていることが読み取れます。
毎月多少なりとも変動がありますが、
一律でこれほど応募単価が悪化する状況はかなり珍しいです。

例年であればここから下半期、
求職者数も増加し求人市場全体がトレンドの時期を迎えます。
とはいえ直近の状況を踏まえると例年通りにとはいかないかもしれません。
「気づいたら採用計画が大きく遅れていた…」なんてことも。
今後の動向を注意深く見つつ、
下半期採用計画がある場合は早めの動き出しを意識しましょう。

Indeed運用実績データから見る採用市場動向

今月は正社員に関するデータを先に紹介しているので、
こちらではアルバイト・パートについてのみとなります。

アルバイト・パート募集

募集情報を見てもらうシーン

応募してもらうシーン

「工場・製造」「警備・清掃・ビル管理」はクリック率上昇クリック単価が下降したことから
求職者に見つけてもらいやすい状況であったと考えられます。
応募率に関してはどちらも微々たる変動はあるものの、
応募単価は下降しており、総じて採用もしやすい状況であったと言えます。

同じカテゴリーでも雇用形態が異なれば傾向も異なる点は興味深いですね。
一方で「建築・土木・建設」「軽作業」はクリック率の下降クリック単価の上昇から
競合案件の増加もしくは一部の強力な競合の台頭が懸念されます。
どちらも応募単価は上昇していることから
採用しにくい状況であったと思われます。

「配送・引越・ドライバー」は
クリック率上昇クリック単価は下降したことからも
比較的見つけてもらいやすい状態でしたが、
応募率は下降し応募単価はやや上昇していることから
採用しにくい状況です。

10月は最低賃金も更新され、多くの企業が条件の見直しを行います。
採用進捗が芳しくない場合、周辺の競合と比較して差別化できているか
原稿内容や募集条件の見直しをお勧めします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
上記はあくまで全国で見た場合の話となります。
もっと自社の募集に近しい詳細な情報最新の情報については
お気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

広部貴司

リクルート発行の求人広告制作を経て、2014年上級ウェブ解析士を取得。以降、特定の商品に限ることなく、リアルもウェブもペイドメディアもオウンドメディアも含めてトータルで最適な採用手法の提案を心掛けています。