採用にあたっての課題

誰もが応募が来ると思い込んでいた募集。
｢応募がない｣とご相談いただいた時点では、
場所・職種から考えて原因が全く浮かびませんでした。
そこで改めて募集案件の詳細な話をお聞きすると、
徐々にその要因が浮かび上がってきました。

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(1)契約社員での募集

同エリア内での事務募集は多数あり、その多くは正社員募集。
その中で今回の募集の雇用形態は契約社員となっていました。

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(2)平均月給にわずかに満たない月給

大幅に下回っているわけでもなく、平均に満たないのはわずか1000円。

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(3)未経験OKでありながら

今回の募集の｢対象となる方｣は、未経験OKで学歴不問。
PC操作についても基本的なスキルでOKとのこと。
掲載された原稿の募集要項にもそのように記載がありました。
ただ、同時に原稿内には以下のような記述もありました。

・ゼロから新たなPCスキルを身に付けて仕事の幅を広げた人がいる
・既存の業務以外にも様々な業務に挑戦して欲しい
・気遣いからのプラスアルファが営業からの評価になる
・営業のことを考えた丁寧な業務をお願いしたい

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ご提案内容

上記課題を踏まえ、ご提案したのは求職者目線での情報発信。
どれだけ人気のエリアで人気の募集職種であったとしても、
求職者は自分の仕事のことなので、慎重に応募先を選んでいます。
また、会社が将来的に求めることと、求職者が応募時点で求めることも、
完全一致することは極めて稀です。

そこで3つの課題に関しても、それぞれご提案しました。

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(1)契約社員→正社員の募集に

会社や事業は違っても、業務内容は大きく異ならない一般事務の募集が多数ある中、
正社員と契約社員の募集が並んだ時、大抵の人は契約社員を選択する理由がありません。
どうしてもできない理由がないのであれば、正社員募集に切り替えてください。

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(2)給与を、せめて平均月給に

1000円の違いと言えども、求職者側から見れば印象は大きく異なります。
ここでも求職者からすれば、わざわざ少し給与の少ない仕事を選ぶ理由がありません。
どうしてもできない理由がないのであれば、月給に1000円プラスしてください。

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(3)相手に合わせたメッセージを

前回掲載時の原稿内にあった記載は、会社が将来的に期待することとして珍しい内容ではありません。
もしかしたら、現在社内で活躍されている方をモデルとしているのかもしれません。
ただ、いずれにせよ少し先の話。
今回の募集への応募を検討する求職者の多くは、｢今、できそう｣かどうかを重視します。
未経験OKや学歴不問で募集するのであれば、求めることとして記載するよりも、
それでも安心して始められる、身に付けられる環境を記載してください。

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ご掲載メディア

とらばーゆ　ライト　2週間
※前回掲載は同メディアで1週掲載。

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結果

前回→応募5件（連絡不通などで面接に至らず）
今回→応募107件

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採用者プロフィール

女性　23歳
元々派遣社員として事務の仕事をしていたが、同じ事務の仕事で正社員での募集を探していた。

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お客様の声

相談して良かった。
周辺の月給相場など、細かい部分まで指摘してくれた。
どちらかの意見や希望の押し付けではなく、
求職者と企業間で、ちょうどいい塩梅で募集をかける必要があると感じた。
今後何かあれば、一番に相談したいと思う。

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あとがき

人気職種、人気エリアなど、応募が集まりやすい案件があるのは事実ですが、
集まりやすいというイメージ通りの結果が出るとは限りません。
どんな募集であれ、求職者は慎重に仕事選びをしているので、
求職者側の目線に立った原稿構成が欠かせないのは共通の鉄則。
相場観、経験則も有用なシーンはたくさなりますが、その前にそもそもの鉄則がある。
求人広告は、ラブレター。
あらためて基本の大切さを痛感しました。