求人原稿の効果を上げるテクニック3選

求人募集をする際の求人原稿。どんなところに気を付けたらよいかのテクニックをお伝えします。出している皆さんの求人原稿はどうでしょうか。

キーワードを入れる

現在、アルバイト・パート・正社員全ての雇用形態で求職者の方の8割はネットを使って求人を探しています。

ネットで情報を探すときに皆さんはどのように情報を見つけますか?多くの人がスマホやパソコンで「キーワード検索」をすると思います。このキーワード検索にどれだけヒットするかが現在の求人募集で効果を出すための第一ステップとなります。フリーペーパーや折り込み広告などの紙メディアであれば、たまたま偶然発見されるという事がありますが、ネットではキーワード検索でヒットしなければ発見すらされないという事もしばしばあります。

では、どんなキーワードを入れたらよいのか?という事ですが、これは参考になるデータを求人メディア各社が出していますので参考にしてみましょう。

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主婦さんが狙いで定番なのは「扶養控除」「扶養内」「パート」などのキーワード、学生さん狙いで定番なのは「学生歓迎」「週1」などのキーワード、社会人やシニア狙いでは「社会人」「シニア」といった直接対象者を連想するキーワードを入れることはもちろん、「副業」「Wワーク」「60代」といったキーワードも有効です。
このように狙っていきたい求職者像に合わせてその人たちが検索してそうなキーワードを入れ込むと効果的です。

一覧表示の見出しに気を付ける

キーワードを入れることによって検索結果に出てきても、まだ自社の求人情報を見られているわけではありません。自社の求人を見てもらわなければ応募を獲得することはできません。上記でキーワードの重要性をお伝えしましたが、例えば「扶養控除内勤務」で検索したのに、一覧表示画面にその文字が入っていなければ、自分が求めている条件の求人かどうか判断できないと思います。なので、特定のキーワードを求人原稿内に入力したなら一覧表示で見える部分にも掲載するべきです。

掲載する求人メディアによって、一覧表示で閲覧できる情報に差がありますが、ほぼすべてのメディアで共通しているのは「職種名」「給与」「勤務地」「雇用形態」です。これに加え「時間」の要素が加わっている一覧表示画面もあります。ここのどこかに関連するキーワードを入力することが効果的です。

次に、メリットを一覧表示画面に入れる手法もあります。よく、「入社祝い金支給」というメリットを打ち出している会社さんがありますが、一覧表示画面上では「入社祝い金」の文字が見えなくてもったいないなぁと思う求人を見かけます。他にも「週払い制度アリ」という事を求人原稿内では強調しているのに一覧表示画面上に出ていません。

もし、求職者の方がすぐに給与が欲しいと思っていたとして、週払い制度のある求人がいいなと思って仕事検索していたら、一覧画面に週払い制度有という見出しがある求人を真っ先に見ると思いませんか?求職者の方も全ての求人を一つ一つ見ることはとても大変なので自分が思っているキーワードが見出しに出ている求人から見ていきますので、一覧表示画面に出ている見出しも重要なんです。

前向きな表現にする

キーワードを入れて検索結果の一覧画面に表示され、見出しに興味をひくキーワードを入れる事で自社の求人募集原稿を求職者の方に見てもらったとします。最終的に応募をするか否かはその求人情報の内容によります。最近は「週3日~ok」「シフトは自由に相談できます」など勤務条件の事ばかりを強調する求人が多いですが、競合他社も同じように条件提示してきているので求職者側からすれば決め手に欠けるのです。なので、前向きな情報を1つ、2つ盛り込むことで競合他社よりも一歩応募をしたくなる情報を入れましょう。

例えばコロナ禍でなかなか外出できなくてストレスが溜まっている方には「パートをすることで気分転換にもなりますよ」という表現が効果的でした。オンライン授業が中心で、せっかく大学入学したのにほとんど人と接していないという学生さんには「バイトで広げるともだちの輪」というベタな表現がとても効果的でした。

言われてみると何でもない表現ですが、現在の求人原稿には意外なほど上記のようなプラスアルファの表現が入っていません。というのも、求人予算をあまりかけることができないため、物理的に文字情報が募集要項に集約されるという背景もあります。

ですが、結局のところどこでバイトしようという心を動かすのは「広告表現」という部分が大きく作用するのです。時給が競合他社よりも100円高くあげられるなら時給を上げましょう。でも出来ないのであれば、求職者の方が働くことで得られるメリットをうまく表現して応募につなげていきましょう。

この記事を書いた人

逸見光隆